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もう一度中国に足を踏み入れたい

                     英語教育学科10年生 増田陽子
   8月5日から26日までの三週間、中国研修に参加しました。私は副専攻語学で中国語を勉強している英語教育学科の学生です。研修を申し込むにあたり大きな葛藤がありました。中国語を始めてまだ一年半、中国語の授業は週に2時間。語学力の不安も相まって、英語専攻の学生が本当に行くべきなのか、悩みました。しかし、研修が始まってからは初めての中国を目の当たりにし、毎日、一つひとつがすごく新鮮でそんな不安や、悩みはいつの間にか消え去っていました。 授業では、一人ひとりが教科書を読んだり、質問に対し答えたりする機会がたくさんありました。授業中何度も繰り返し発音したためか日本であんなに覚えるのに苦労していた単語が自然と頭に入ってきました。『世界上唯一的花』や『北京欢迎你』など中国語の歌やことわざ等も取り入れてくださり、非常にためにもなり楽しい授業でした。 %E5%A2%97%E7%94%B0.bmp り、どこまでも続く長城で風にあおられながら長い歴史に思いをはせてみたり、歴史好きの私にとっては忘れられない思い出となりました。 そのほか個人的に観光をしたり買い物に行ったりもしました。何人もの人に道を尋ねたり、人生初の値段交渉に挑戦したり、自分の中国語が通じるかどうか試す良い機会でもありました。特に王府井での値段交渉はすごく楽しかったです。互いに値段を掛け合った時のあの興奮ぶりはなかなか味わえるものではありません。またいくつかの観光名所を回るうちにあることに気がつきました。それは中国人の陽気さです。天壇、景山公園等で音楽をかけ踊っているおじさん、おばさんが多いのです。日本では珍しい光景ですが、あの場所にいかにもマッチしていてなんとも自然に感じられました。 ひとつ中国語学科の学生とは異なった視点から中国を見ることができたような気がします。いくつかの書店に行きましたが、そこで私を驚かせたのが洋書の数でした。日本では手に入りにくい洋書や英語のラダーシリーズに匹敵するものが数多くそろえられていました。幼稚園児や小学生が読むであろう絵本から、高校生、大学生向けのものまであり、英語を学ぶ環境が日本に比べ整えられていると感じました。ついつい私も中国語と英語で書かれた英米文学の本をまとめ買いしてしまいました。 三週間、毎日が新たな発見の連続でした。私が思い描いていた中国とはずいぶんと異なりましたが、生の中国を見ることができ、非常に良い経験になりました。今はもう一度あの広大な中国に足を踏み入れたい気持ちでいっぱいです。高速中国語が聞き取れずに悔しい思いもしました。自分の語彙力の少なさを再確認した瞬間でもありました。観光地で英語の説明に助けられた場面も何度かありました。そんな悔しい思いをばねに今後の中国語学習に力を注ぎ、再び中国を訪ねたいです。 %E5%A2%97%E7%94%B02.bmp