百話千談

中国語を学び中国を知ると、話したいことが沢山生まれます。
学科教員、卒業生、そして中国人留学生から、とっておきの話をお届けします。

河南省 少林寺

13生 奥谷伶央

 
 2017年に中国語学科を卒業した奥谷伶央です。現在はメーカーで原料調達の仕事をしており、中国へ出張する機会もあります。今回は先日、出張の合間に訪れた河南省の少林寺についてご紹介します。
 
 河南省の国際空港である鄭州新鄭国際空港までは、セントレアからの直行便は出ていないため、上海などで乗り換えて行きます。フライト時間は、名古屋から上海までで約3時間、上海から鄭州までで約2時間です。黄河の南側に位置していることから河南省と呼ばれており、数多くの古都があり、中華文明発祥の地とも言われております。そんな河南省の中心部あたりに位置する中国五岳のひとつ、嵩山の中にある世界遺産が「少林寺」です。
 
1.png 少林寺へ到着するとすでに多くの人で賑わっており、立派な観光地でした。正面入口の大きな白い門から見える広大な嵩山の景色は圧巻でした。入場チケット販売所の横に建っている大きなQRコードの看板に多くの人が群がり、スマホでチケットを購入している光景が印象的でした。さらに、少林寺内のお賽銭箱にもすべてQRコードがついており、電子決済でお賽銭をすることができました。
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 少林寺の中に建っていた大木をよく見てみると、何か所も無数の小さな穴が開いており、これはここで修業をしている僧侶が指で突いてできた穴だったのです。また、床面には異様に凹んだ箇所がいくつもあり、これは僧侶たちの修行で何度も足を踏み込んでできた凹みでした。少林寺自体が昔のカンフー映画の撮影地となっており、幼少期から中国武術を練習し、カンフー映画が好きな私にとっては非常に貴重な体験となりました。
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河南省にはその他多くの歴史的な観光地があり、古き良き街並みを感じることができます。一度、訪れてみてはいかがでしょうか。
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