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中国語を学び中国を知ると、話したいことが沢山生まれます。
学科教員、卒業生、そして中国人留学生から、とっておきの話をお届けします。

中国語を学んで(1)

08生 飯田祥史

 
 大家好!みなさん、はじめまして。中国語学科卒業生の飯田祥史と申します。縁あって、文章を書かせてもらうことになりました。ですが、何故私がこれを書いているのか、未だに不思議で仕方ありません。中国語学科の同窓生にも、いろんな人間がいるのだと、私の話にお付き合いくだされば幸いです。
 そもそもなぜ私が名古屋外大を選んだのかというと、高校生時代に英語部に所属していまして、さらに大学で英語を勉強したかったというのが理由でした。ですが、何故か入学したのは中国語学科でした。未だにどうして中語学科に入ったのかわかっていませんが、いざ勉強をしてみると中国語は英語とまた違ったおもしろさがあって、私なりに楽しみながら勉強と向き合いました。在学中は、成績は、とても優秀とは言えませんでしたが、勉強にバイトに遊びと、充実したキャンパスライフを送りました。
 大学3年生になり、就職活動を始めることになりましたが、最初は何をどうすればいいのか全くわかりませんでした。とりあえず、言語を使った仕事に就きたいと思い、物流関係を主に就職活動をし、とある運送会社に内定を得て、2013年3月に大学を卒業した後、その会社に就職しました。自分が思っていた職種とは違い、結局言語は使わない仕事に就きましたが、慣れないトラックに乗ってあたふたしながらも一生懸命仕事をしました。仕事の内容は、荷物を積んでは運ぶ、その繰り返しという、肉体労働そのもので非常に大変でしたが、同期にも恵まれ、すごくやりがいのある中身の濃い日々を送りました。何よりも、トラックに乗って色んな所に行けて、知らない道を走ることが一番楽しかったです。特に大阪まで荷物を運んだ時は、ちょっとした小旅行の気分でワクワクした記憶があります。一人前の社会人には程遠かったですが、働くとはすごく大変なものであると身をもって感じました。
 働き始めてから半年近くが経った頃、私は一人暮らしを始めました。最初は仕事が終わってから疲れた体で掃除や洗濯をするのが大変で、なかなか生活に慣れませんでした。それでも、少しずつ家事にも慣れてきて、だんだん一人暮らしの楽しさを感じるようになってきました。ある程度一人暮らしにも慣れ、仕事をそれなりにこなせるようになって、気持ちに余裕が出てきた時にふと、自分はこれでいいのかなと思うようになりました。大学で苦労して4年間言語を学んで、就職活動中も言語を使った仕事に就きたいと思っていたのに、今は全く言語を使わない仕事をしている。自分はこのままでいいのかと思い始めました。そうして、私は転職をすることを決めました。
 今回はこの辺りで終わりたいと思います。次は転職活動及び転職後の話をしたいと思います。お楽しみに!