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訪日観感

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【和訳】              訪日後の印象及び感想

 

訳者: 14生 北村瑠依

 

私は、仕事上の需要で誘いを受け来日し視察訪問を行った(9月1日から11月30日)。名古屋外国語大学中国語学科の念入りな手配により、日本人と日本社会に広く接触することが出来た。見聞きしたものと直接見たり手にした日本の各方面の物事に対し、思うことがたくさんある。主に以下の数点の感想がある: 第一に、日本経済の長期的な低迷不振により日本人の生活は大きな影響を受けており、特に失業者たちと低給与収入者が受ける影響は、格別に大きなものであった。それに対し日本人も不満を持ってはいるが、彼らは変わらず積極的に応対し、積極的に力を合わせ、大きな理性を示した。今のところ社会は安定しており、治安もよく、労働者もいつも通り仕事に出ており、農民も変わらず耕作をし、教育や科学研究の仕事もいつも通り進行されており、各業種の各会社の各職に就いており、社会全体が整然としていて、それは同じ状況に陥っている欧米の各国とは明らかに異なっている。私は、このようにできるのは日本国民の資質に関係があると考えている。日本人は古き時代から自然での闘争の中で、どこまでも耐え抜き、全国民が心を合わせて協力することに対しての応対の上手さといった集団的精神を養ってきたからだ。

 

第二に、私が十数年前に日本を訪問した際見た日本の大学では、学生はあまり真面目に勉強をしていなく、教師もあまり真面目に授業をしていなく、大学教育の質は高くはなかったが、今回名外大等の数か所の学校を訪れた際見た状況には大きな変化があった。まずは学生が昔より頑張っており、出席率は平均的に上がっていた。名外大の教師によると、欠席率は10%にも及ばないそうだ。過去のだらだらとした、遊んでいるような現象は明らかに減っていた。11月3日は国家規定の文化の日であり、通常では休日になるが、その日学校は通常通り授業を行っていた。これは昔ではありえないことだ。若者は国の未来であり、若い学生が勤勉に勉強をすることによって、日本の未来の発展は保証されるのである。

 

第三に、近年日中両国の間でいささか願わしくないことが起こったことにより、日中関係に深刻な危機がもたらされたことに対して、長期的に日中友好に関する仕事に就いている私たちのような人間は、とても憂慮していた。だが今回の来日後、私は状況は必ずしも想像していたように悪いものではないと感じた。多くの人々が皆日中関係をとても重視しており、積極的に両国の関係を改善することに努力をする、と示している。年配の代はもちろんのこと、若者も同じ考えを見せた。あるアンケート調査の中では、すべての人が日中関係の改善に努力をしたいと示し、尚且つそれに対しできる限りのことをする、と示した。今年の10月27日に名外大の中国語学科によって開催された中国語スピーチコンテストにて発表をした半数以上の人が、今後の日中友好の仕事に貢献するため、中国語の学習、そして中国を知ることができるように、中国に留学または短期旅行をしたい、と示していた。それに対し、私は大変心を奮われ、自分は既に結構年を取ってしまったが、まだ積極的に、困難を恐れず日中友好に対し貢献することができるはずだと感じた。これは私にとって今回日本を訪れたことにおいて、一番大きな収穫だと言える。