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中国語を学び中国を知ると、話したいことが沢山生まれます。
学科教員、卒業生、そして中国人留学生から、とっておきの話をお届けします。

英国の中の中国(その2)

新たな発見!中華料理店
英米学科 増田陽子
 
 
中国人が多いこともあってかイギリスには中華料理店がたくさんあります。私が住んでいるカンタベリーはそれほど大きくない街ですが私が知っているだけで6軒ほど、イギリスならではのtake awayも充実しています。イギリスではtake awayと言って持ち帰り専門店がたくさんあります。配達もしてくれるようです。
 
 
やはり日本食のお店は中国系のお店に比べると少ないのでアジア食が恋しくなると中華料理のお店を探します。よほどの田舎町や村ではい限りはどこでも中華料理店は見つかると思います。中国人の割合が多いせいかお店に入っても英語で対応されることはまずありません。日本人と中国人が似ているせいでしょうか、中国語で案内されます。中国人が多い町にはよりたくさんのそしておいしいお店があるようです。冬休み中イギリス南西部のバースとオックスフォードに観光に行ったのですが、どこを歩いていても中国語が聞こえてくるほど中国人でにぎわっている町でした。カンタベリーにはない香港料理、四川料理といった本格的なレストランが数多くありました。北京出身の友達も絶賛していました。
 
 
イギリスにはチャイナタウンがいくつかあり、私はロンドンとマンチェスターのチャイナタウンに行ったことがありますが、少し雰囲気が異なりました。というのもロンドンのチャイナタウンでは中国人以外にもマレーシア、シンガポール、韓国、日本、台湾などほかのアジア国からの人も多く、そこまで中国語一色ということはありませんでした。ところがマンチェスターでは一変、中国色が濃くなり、香港からの人が多いのです。マンチェスターのチャイナタウンは香港人が経営している香港料理のお店が多く、普通話より広東語が行き交っていました。私も店員さんに広東語で対応され全く分からずに困った記憶があります。香港人が多いのも英国植民地の背景が裏にあるのでしょう。
 
 
後、補足ですが中華料理店同様、中国の食材を売っているお店も充実しています。日本食はなかなか手に入らなかったり、高かったりするので時々行かせてもらいます。こちらに来て気がついたのですが、お醤油一つとっても国よって異なり、中国では老抽と生抽と言うのがあるようです。中国人に聞いてみても作り方に違いがあるということで詳しいことは知らないそうですが、全く味が異なるのですね。老抽は味が濃くマイルドなのに対して、生抽は薄味ででも少し酸味が聞いているような感じでした。
 
 
中国から遠く離れたイギリスでも中国文化や料理を知ることができる、何とも不思議なそして楽しい世界がここには広がっています。イギリスにいらした際、イギリス観光のついでに中国系のお店に足を運んでみてはいかがでしょうか。
 
 
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