2006年度海外研修
今年も7月29日から8月27日までの30日間、北京外国語大学で中国語研修を実施しました。参加学生は40名、引率者は黄嬡玲、朱勇、劉綺紋、船越達志、中鉢雅量の各先生です。
宿舎の国交楼は改装中で日中はそのための騒音がひどく、学生は天井の石膏の落下や浴室の水漏れなどに悩まされましたが、8月18日には改装の終わった部屋に引っ越しました。
以後もシャワーの湯が出なかったりなどの小さなトラブルはありましたが、以前よりは大幅に改善されました。食堂のメニューも豊富になっていて、学生はほぼ毎食食堂で食事をして、例年のように後半には外食する者が多くなるという状況にはなりませんでした。こうした食住条件の改善に加えて、今夏の北京は例年になく涼しかったこと、学生が諸規則をよく守って不摂生をしなかったことなどが相俟って、研修中通院を要するような発病者が極く少数しか出ませんでした。

授業は会話と講読の2科目で、講読がやや難しかったようですが、4人の先生方はいずれも若く経験も豊かな人ばかりで(そのうち1人はかつて本学の客員講師をされた侯紅玉先生)、学生からの不満はあまり聞かれませんでした。閉会式の時、学生の4つの班の代表が先生方に花束その他を贈呈して謝意を表しました。
参観の際にはほぼ例年通り頤和園、故宮、慕田峪長城、天壇などに足を運びました。北京は2年後にオリンピックを控えて、建設工事が至る所で進められていて、頤和園の長廊、故宮の太和殿、天壇の皇穹宇は見学できませんでした。この傾向は来年、再来年と続くでしょう。京劇は最前列で鑑賞し、学生に好評でした。