中国語スピーチコンテストの出場にあたって
12生 小倉優奈
私たち言語を学ぶ者にとって、秋はスピーチコンテストの季節です。私も9月下旬には日中友好協会三重県大会の中国語スピーチコンテスト朗読部門に出場してきました。そして、11月下旬にはJAL中国語スピーチコンテスト大阪大会にも出場してきました。
私たち名古屋外大の中国語学科生にとって中国語のスピーチコンテストといえば、本学科主催のものに出場するのが最も一般的なのですが、今年からは学外のスピーチコンテストにも出場することにしました。去年は学内のコンテストに出場するので精一杯で、学外のコンテストなんてとても…と思い尻込みしていたのですが、今思えば一年生のうちから自分でいろんな学外の大会を探して出場してみるべきだったと思っています。
特に中国語のスピーチコンテストは出場資格に学習年数の制限や留学期間の制限あるものが多いので、出場しようかどうか悩んでいるうちに学習年数を過ぎてしまっていた…ということも多いですし、長期留学をしたことがある方はコンテストに出られないこともあります。より多くのコンテストに出てみたいと思っている方は、こまめに研究室前の掲示板をチェックし、どのスピーチコンテストに出場するかをしっかり計画しておくといいと思います。
また、今回初めて弁論大会に出場するにあたって一番時間がかかったのは原稿づくりでした。きっとどの出場者もここに最も時間をかかってしまうのではないでしょうか?私のオススメは、なるべく早いうちに日本語原稿・中国語原稿を完成させてしまうことです。先生方や留学生に添削をしてもらうためには、お互いの日程を調節しなくてはいけません。またコンテスト締め切り近くになってくると、先生方は多くの学生の原稿を添削するのに追われるので、一人当たりに割かれる時間が少なくなってしまうこともあります。
また、発音指導をしてくれる留学生を探すのにも時間がかかったり、留学生と改稿している最中に連絡がつかなくなってしまうこともあります。今回、私は締め切り直前になってやっと準備をし始めたので、もっと早いうちから準備をしておけばよかった…と後悔しました。それでも、なんとか留学生の協力で締め切りに間に合い提出することができて本当によかったと思います。
今回出場してみて、出場までの約一ヶ月の練習ではまだまだ足りないと感じました。上位の賞をとるためには、やはり発音がきれいでないとダメなのだと思います。それは、一ヶ月の練習でどうにかなる問題ではなく、日々の学習の中で発音練習を入れること、何度も聞いて何度も訂正すること。この積み重ねが大切なのだと思いました。
私はこの一年間発音練習をサボっていたので、出場する数日前に先生方から「何を言っているのか聞き取れない」、「100点満点中15点くらいの発音だ」という厳しい指摘を受けました。きれいな発音の方のスピーチは、ただ話しているだけで説得力を感じます。それほどに発音が大事なのだと痛感しました。
スピーチコンテストへの出場は、自分の学習の進み具合を測る一つのペースメーカーにもなり得ると思います。また、今後の学習への課題もはっきりとみえてきます。みなさんも参加してみてはいかがですか?
JALの特別賞をいただいたときの写真