暗誦大会に参加して
13生 滝島致遠
私は10月26日に行われた暗誦大会に参加して1位を取ることができました。人前に出て何かを行うことは元々得意ではありませんでした。しかし大学生になった今変わろうと思い参加を決意しました。
暗誦大会の始まる3か月ほど前に5つの課題文が配られました。最初見たときに授業でも見たことのない量の課題文があり、これをすべて覚えることはもちろんのこと、発音も正しく、ジェスチャーもつけなければならないと聞いたときは非常に焦りました。しかし日本人に馴染みのある「織姫とひこ星」を課題文に決めピンインと声調を書くことから始めました。
しかし、夏が明けてもまだ第一段落しか覚えていなかったので本当に焦り、そこから必死になって覚えました。中国人の先生が発音された音声を録音したものもあったので家に帰り録音を聴き何度も何度も発音練習をしました。
大会の1か月前から中国人留学生による指導があり発音を矯正されました。家で練習したのもあり私は自信がありましたが、それは指導初日に打ち崩されました。彼は課題文にどんどん発音が悪いところをチェックしていき、課題文は赤色に染まってしまいました。
しかし、もう後には引けないと思い留学生の発音を必死に真似ました。彼には熱心に指導してもらい、大会の前日まで指導してもらいました。練習の中で自分の苦手な発音が明らかになっていき徹底的に直しました。さらに発音の似ている別の単語や苦手な発音が入っている別の単語なども教えてくれて語彙が多くなりました。またジェスチャーのコツや声の抑揚なども指導していただきました。
当日は高校生をはじめ多くの方が来ていて改めて緊張しました。暗誦は3分半ですべてを終えないといけないので途中で引っかかってしまうか心配でしたが、なんとか無事終えました。しかし発音はやはり完璧には程遠かったです。
たった3分半の短い時間のために多くの時間を費やし、また新たな人と出会い成長したということは非常に素晴らしく、中国語以外のことも多く学べた気がします。来年は発音に関してはもちろん、すべてにおいて一回り成長して弁論大会に臨みたいと思います。
最後に今回このような場を用意してくださった先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。