2019年度海外研修②
北京でのインターンシップを通して
私は夏休みに海外研修として中国の首都・北京へ行ってきました。
みなさんは中国と言えば何が思い浮かぶでしょうか。おそらく多くの日本人が空気が汚い、マナーが悪いなどのマイナスなイメージを持っていると思います。私も研修に参加する前までは同じように思っていました。しかし3週間の研修で、空気が澄んでいて雲一つない青空を見たり、とても優しく接してくれる現地の人々の温かさを感じました。
そして2週目には、インターンシップとして、中国に進出している日本の企業へお邪魔させていただきました。まず、キユーピーへ訪問しました。キユーピーは、中国でもどんどん売り上げを伸ばしていますが、日本で売られている商品の他に、日本で売られているものと異なる商品もあることがわかりました。マヨネーズはその中でも代表的な例です。マヨネーズは日本のように野菜にかけるのではなくフルーツと和えて食べるのが好まれるらしく、試食をさせてもらうと日本のマヨネーズより甘い味がしました。また、日本のキユーピーではイメージの少ないフルーツジャムも多く売り出されていました。
イオンへ訪れた際には中国で働く上で重要な人間関係について教えていただきました。中国人はまず、食事の席を設けるなどしてお互いのことをよく知り、関係を良くしなければ仕事を円滑に進める事が出来ません。しかし良い関係を築くことができれば、困っているときに助けてくれたり、少し無理のあることでも「あなたのお願いならば」とすんなり受け入れてくれることが多いそうです。
また、仕事の進め方にも違いがありました。日本では企画をして安全性などにおいて厳しい基準を満たしたものだけが商品化されますが、中国では企画したことをすぐに商品化します。失敗したらやめればいいのでとにかく挑戦してみるという考え方があるので、どんどん新しい商品が開発されていくそうです。中国経済の発展スピードが速いのも、こうした考え方の人が多いからではないかと思いました。
今回のインターンシップを通して、2つのことを学びました。一つ目は日本人と中国人は同じものを好むわけではないので、中国人の味覚や好みに合わせて商品を変えているということ。二つ目は「郷に入れば郷に従え」というように、中国人の仕事の進め方や考え方を受け入れることで、良い関係を築いて仕事を円滑に進めることができるということです。これらは、海外進出してからも売上を伸ばしている企業の共通点ではないかと思います。
日本国内でのインターンシップや企業訪問だけでは知ることのできない話を聞かせていただき、自分にとって本当に貴重で有意義な時間を過ごすことができました。これからは中国語を学ぶだけでなく、中国の経済や文化の違いにも目を向けていきたいと思います。