2年生の授業は楽しい
13生 藤井康平
「~~~さん、面白いことはありましたか?」と目の前にいる先生が話題を切り出した。 「最近、買い物に行ったんですけど・・・」自分の隣にいたクラスメートが早速、その話題に食らいついた。先生はその姿勢を見て、笑顔で頷き、話を促す。 私はその様子を横目に見ながら、話しているクラスメートの話題の一切を聞き逃さぬように耳を傾けていた。
時折、クスッと先生やクラスメートが笑うのだが、私は笑えなかった。話が終わるまで笑えなかった。むしろ、笑うことができなかった、と言った方があっているかもしれない。先に誤解がないように弁明するが、話の内容はそれはそれは素晴らしいものだったに違いなかっただろう。
しかし、私にとって、それは憶測でものを言うことしかできない。なぜならば、私はその話を聞き取ることが出来なかったからだ。耳を傾けていたのに聞き取ることが出来なかった。何が言いたいのかというと、つまり、理解できなったのだ、クラスメート達が話をしている言語が… 実は先生とクラスメートの二人は中国語で会話していたのだ。
中国語を専攻している私たちが中国語を話せて当然だと思われる方が多いと思うが、私のようにあまり中国語を聞き取れない学生はいるのだ。もちろんのことだが、そのような学生は希で多くの学生はクラスメートのように流暢に中国語を使って会話を楽しんでいる。 だが、私はこの授業は嫌いにならないのだ。なぜか?理由はいたって簡単だ。それはクラスメートや先生が聞き取ることの出来なかった部分をゆっくりと読み直してくれるからだ。そのおかげで私は笑うことが出来る。
また、手助けはあるにせよ自分で中国語を聞き取り理解できたという感動があるから、嫌いになるはずなどない。この授業はPUTという先生1人に対して学生3人の実践的な会話の授業である。これは2年生から始まった授業でもあり、とても楽しい中国語会話を味わうことができる。
聞き取りといえば、PUTとは別に会話を聞き取る授業がある。それは中国語F-3の授業だ。 これも2年生から始まった授業で、内容としてはリスニング問題を聞く、解く、そして、聞き取った文を黒板に書くというものである。聞き取った単語や文をその場ですぐに黒板に書く事によって、忘れ難くなるといったように単語などを覚えるのに適した授業である。 この授業時にみんなが一斉に黒板に文を書いていく姿はとても印象深い。
2年生の授業は難しい。しかし、私は楽しいと感じている。