日中大学生討論会
12生 石坂俊男
学生生活最後の一年も既に半分以上が過ぎ去り、授業を受ける回数も残り少なくなってきました。今年は例年と比べて就職活動の時期が3ヶ月ほど後ろ倒しになったため夏休み中にまで就職活動がずれ込んでしまいました。学生生活最後の夏休みは面接や試験で非常に忙しい一ヶ月となりましたが、無事就職先を見つけることが出来、私も一安心しました。
就職活動も一段落し、ようやく落ち着けるかと思ったところ、今度は名古屋外国語大学が主催する国際シンポジウム・日中大学生討論会に参加をしないかというお誘いがあり、今度はそれに向けての準備でまた慌ただしい日々となりました。
この国際シンポジウム・日中大学生討論会は、ここ最近あまり仲が良いとは言えない日本と中国の国際関係についてどう思っているのか、どう感じているのかということを、政治家ではなくそれぞれの国の若者の立場から本音で討論していこうという会です。日本と中国のそれぞれ4つの大学から代表学生一名ずつ、計八名の代表学生が選ばれ10月17日にここ名古屋で討論会を行いました。日本からは名古屋外国語大学以外に名古屋大学、東京外国語大学、早稲田大学が参加し、中国からは同済大学、復旦大学、北京外国語大学、天津外国語大学の学生が参加をしました。
私は名古屋外国語大学の代表学生としてこの学生討論会に参加させていただき、また主催校の代表学生でもあったため中国人学生のサポートや本番翌日の名古屋観光のガイドとしても関わりました。こうした学生討論会自体は全国でも色々な大学が行っていますが、今回の国際シンポジウムは我々学生だけでなく元外務省の方や元大使の方なども出席し、私も、今回の国際シンポジウムに参加をしなければ、恐らく一生お近づきになることのなかった雲の上の方々とお会いすることが出来ました。
この記念すべき第一回目の国際シンポジウム・日中大学生討論会はテレビでも報道され、中日新聞にも特集記事を組んでもらうなど、かなり大規模なイベントとなり、大成功と言える内容であったと思います。この国際シンポジウムは中国人学生の来日・帰国の送り迎えを含めても五日間ほどの時間しかなかったのですが、とても五日とは思えない程の濃く長い時間に感じました。貴重な経験をさせて頂いただけでなく、この国際シンポジウムを通じて新しい友人も出来、本当に参加してよかったと思える討論会でした。