中国語弁論大会感想
10年生 中野 夏子
弁論と聞くと、自分で文章を作り、そのまま話すだけで暗誦とそう変わりはないと思っていました。しかし実際はもっと話すことに重きをおいたものだとわかりました。
人の前に立って何かを発表したことのない私にとって、弁論大会に参加することは挑戦でもあり、弁論大会に参加するにあたって、私は初めから「参加するからには1位を狙っていきたい」と発音を指導してくれた中国人留学生に伝え、彼女は私の意思を汲んで、私の原稿を読みやすいものに変え、発音の指導をしてくれました。
そして弁論では原稿通りに暗誦するのが大切なのではなく、自分の伝えたいことを相手にいかにわかりやすく伝えるかが重要であり、そのためには表情・しぐさ・言葉に抑揚をつけることが必要であると教えてくれました。弁論がどのようなものであるかを知るために関連の映像なども見て参考にしました。話しながらしぐさをつけることは思った以上に難しく、初めの内はなかなかうまくいきませんでしたが、回数を重ねるにつれ慣れていきました。原稿の中で、自分の経験をもとに話すことは少し照れくさいところもありましたが、私が伝えたいことを必死に伝えようとしました。それでも本番ではとても緊張し、数か所間違えることもあり、自分としてはあまり納得のいかない発表だったと思います。ですが、参加することに大きな意味があり、とても大きな経験にもなったと実感しています。
今回の弁論大会において、1位の表彰と総領事館賞を頂いたことはとても誇りに思います。弁論大会に参加することで、自分の中で一歩自信がついたと思います。なにより、賞を頂けたのは、私に付き添って丁寧に指導してくれたパートナーのおかげであり、とても感謝の言葉では尽きないほどの気持ちがあります。
弁論を通じて、私はパートナーと相互理解を深め、模擬練習をすることで、より中国という国を知ることができたと思います。何事も経験が自分の将来を左右する、そう実感することのできた弁論大会でした。