PUTと私
14生 戸崎りさ子
新学期が始まって、はや2ヶ月が経ちました。あっという間に2年生になり、去年の今頃何をしていただろう?と、たまに思い出しては懐かしく感じます。時の流れが速いと感じるのは、大学生活が充実している証でしょうか。
2年生になると、私が入学当初から楽しみにしていた授業が新たに始まりました。それは、中国語で行われるPUTです。中国人の先生1人と学生3人が1つのブースに入り、45分間中国語を使って自由に会話を楽しみます。
私は、始めのころはとても緊張してしまい、なかなか思うように話せませんでした。友達や先生の会話をききながら、自分が話したいことを考えていると、その間に次の話題に移ってしまいます。それまでにも中国語会話の授業はありましたが、スピード感がまったく違いました。拙い中国語を話すと自信が無くて声が小さくなるし、発音も悪くなって、先生や友達に「今何を言ったの?」と聞き返されることもありました。私はもともと会話が得意ではないので、自分の力不足をさらに感じ、どんどん消極的になっていってしまったことを覚えています。
そんな私が、PUTに対する意識を変えるきっかけとなったことがあります。ある日、自分の趣味について話す機会がありました。そこで、私は登山が好きなので「我喜欢登山」と言いました。しかし、案の定発音が悪く先生に聞きとってもらえず、私はとっさに「我喜欢爬山」と言い換えました。すると先生に、「何で今言い換えたの?通じるようにならないと意味が無いでしょう?」と言われ、もう一度言い直すように言われたのです。
苦手な発音や複雑な文法を避けて、会話をすることはいくらでもできます。しかし、それではいつまでたっても中国語は上達しません。PUTは中国語ネイティブの先生がいてくださり、少しでも発音や文法におかしなところがあればその場ですぐに指導していただけます。私はこの時PUTのよさを改めて実感し、こんな絶好の機会を逃しては勿体ないなと思いました。そして、今では間違いがあってもいいから、とりあえず言いたいことがあるなら声に出して言ってみよう!と考えるようになりました。
1年が経つのでさえ短く感じるので、45分という時間は本当にあっという間です。その限られた時間の中でいかに中国語を話すことができるか、先生や友達の話を聞き取ることができのるか、毎回が自分の力試しだと思っています。これからも、PUTで楽しみながら自分の中国語力を高めていきたいです。