私の宝物
15生 高木芹奈
目をこすりながら通学し、気付けば二年生になり二ヶ月が経ちました。毎日授業の準備や復習、課題など、追い込まれてしまうときもありますが、その日々のなかでこの大学に入学し、私にとってとても大切なものができました。
私はワンダーフォーゲル部に所属しています。山登りをメインに活動しています。幼いころ祖父や祖母と山登りをした経験があり、もう一度登りたいと思い入部しました。いくつか登りましたが、遠くに見える山頂をながめ唖然としたり、重い荷物のせいで思うように動けなかったりと、何度も“どうして山登りをしているのだろう”と自問することがあります。そんな時、私の原動力となるのが仲間の存在でした。弱音を吐きたくなる時、仲間の頑張る姿や励ましの声に助けられ、登って行くことが出来ます。共に汗を流した仲間と見る景色は言葉で表せないほどキレイです。その時、このために登ったのだ、と登る理由が分かりました。
仲間の存在に関しては中国語も同じです。一年生の時に英語で行われていたPUTが二年生からは中国語になりました。先生の言う事を聞きとろうと必死に耳を傾けますが、焦ってなにも理解できなかったり、質問されても答えられない自分がいました。他の中国語の授業も進むスピードが速くなり、文法も難しくなりました。二年生のはじめがこの状態で大丈夫かと、とても不安になりました。ある時、友達にその事を話すと「私もだよ。一緒に頑張っていこう。」と言われ、このとき自分の中の何かがスーっと抜けて気持ちが楽になったのを覚えています。自分だけじゃないと実感しました。
この大学で出会った部活やクラスの仲間は私にとってかけがえのない存在です。皆がいなければ、こんなにも充実した生活を送ることは出来ないと思います。今いる仲間に感謝し、これからも切磋琢磨していきます。